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<第3講目>チームリーダーとしての『2つのシップ』を発揮しよう!

みなさん、こんにちは。

「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」第3講目を始めます。

<第3講目>チームリーダーとしての『2つのシップ』を発揮しよう!

今回のテーマは、
「チームリーダーとしての『2つのシップ』を発揮しよう!
です。

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1.そもそも『2つのシップ』とは?

チームリーダーとしての『2つのシップ』とはなんでしょうか。
1つはすぐに思いつきます。もちろん「リーダーシップ」です。

「リーダーシップ」の定義は本当に様々なものがありますので、一言で言い表すのはたいへん難しいのですが、ここでは「チームの先頭に立ち、牽引していくこと」と定義しておくことにします。

それでは、もう1つの「シップ」とはなんでしょうか。

2.チームリーダーとしての「フォロワーシップ」 

もう1つのシップとは、「フォロワーシップ」です。
「リーダーシップ」に比べると、あまりなじみのない言葉かもしれません。

「フォロワーシップ」とはその名が表す通り、メンバーがフォロワーとしてチームリーダーを補佐(フォロー)していくことです。

チームリーダーの指示を待ったり、指示通りのことしかしないのではなく、自発的に意見を述べたり、時にはチームリーダーの間違いを訂正しながら、チームやチームリーダーを支えていくことと説明することができます。

そうすると当然、このような疑問が沸くのではないでしょうか。

『「フォロワーシップ」はメンバーには必要かもしれないけど、チームリーダーには必要ないのでは?』

その疑問にお答えしてまいります。

3.なぜ「フォロワーシップ」がチームリーダーに必要か

チームリーダーがリーダシップにばかり頼ってチームマネジメントを行うと、メンバーの「フォロワーシップ」の醸成を図れなくなってしまいます。

「チームのリーダーがリーダーシップを発揮できている状態」とは、チームリーダー自らが模範となる行動を示しながら、メンバーに指示・命令を行い、行動を促進している状態です。

もちろん、チームを目標達成に導くためには大切な行為です。

しかし、あまりにリーダシップ一辺倒になってしまうと、メンバーを「チームリーダーに言われないとできない」、「チームリーダーに言われたことだけしかしない」という、いわゆる”指示待ち人間”にしてしまう恐れがあります。

本来養われるべき自発性や主体性が養われず、”ただ受け身なメンバー”になってしまうということです。

4. 「リーダーシップ」だけではみんなが苦しむ?

また、必ずしもチームリーダー自身が全ての仕事に熟知しているわけではありません。

仕事内容によってはメンバーの方がその仕事に熟知しており、その人をリーダーとして先頭に立たせた方が成果創出につながるということも、決して少なくはないでしょう。

その場合、チームリーダーは無理やり先頭に立つのではなく、そのメンバーやチームのフォロワーとなり支えていくのが望ましいといえます。

チームリーダーは「チームを引っ張っていかなければ!」という使命感から、どのような仕事でも先頭に立って指示・命令をしようとしてしまいがちです。

しかし、本来立つべきでない人が先頭に立ってしまうと結果的にチームやメンバー、そしてチームリーダー自身が苦しむことになってしまいます。

そのような状況では、チームリーダーがあえてメンバーやチームの下に立つことで、結果的にメンバーの目標達成行動の促進や、目標達成につながることもあるのです。

5.フォロワーシップを体現する

「フォロワーシップ」と似た考えとして、「サーバント・リーダーシップ」というものがあります。

「サーバント・リーダーシップ」は、従来の「支配型リーダーシップ」と対をなす考え方で、「メンバーに奉仕して支えるリーダーシップ」と訳すことができます。
「フォロワーシップ」と細部は違っていても、考え方自体はほぼ同じといっていいでしょう。

「フォロワーシップ」にしても「サーバント・リーダーシップ」にしても、チームリーダーが実際にその行動を実践し、体現することによってはじめて、メンバーにもその意識が育まれます。

研修では、リーダーシップのあり方や、フォロワーシップの体現の仕方などについて、ケースステディなども交えながら、ご自身の考えをまとめていただいています。

⇒リーダーシップ・フォロワーシップについてのカリキュラム例はこちらです。

それでは、「3分くらいでわかる!研修講師TAMAのワンポイントレッスン!」
第3講目を終了いたします。