2024.10.29
リフレーミングとは?効果や具体例、活用時のポイントを紹介!

リフレーミングとは、物事を別の見方で捉える心理学用語です。ネガティブに感じることや欠点として見えていることをポジティブに捉え直すことができるリフレーミングは、メンタルヘルスケアやコミュニケーションを円滑にするメリットがあり、問題解決の促進などビジネスにおいても活用できる思考法と言われています。本記事では、リフレーミングについて、活用する効果やポイントについて解説します。
リフレーミングとは、物事を別の見方で捉える心理学用語です。ネガティブに感じることや欠点として見えていることをポジティブに捉え直すことができるリフレーミングは、メンタルヘルスケアやコミュニケーションを円滑にするメリットがあり、問題解決の促進などビジネスにおいても活用できる思考法と言われています。本記事では、リフレーミングについて、活用する効果やポイントについて解説します。
1.リフレーミンングとは
リフレーミングとは、物事をあえて別角度の視点から見ることで、違った見方で捉えることです。リフレーミングとは、フレームを変えることを意味し、それまでの思い込みや固定概念を見直すことで、ネガティブな要素を肯定的なものに変えたり、新たな解決策や可能性の発見につなげることができます。
リフレーミングの例でよく挙げられるのが、「水が半分入ったコップ」です。コップに半分入った水を見たときに、「もう半分しかない」と考えるのか、あるいは「まだ半分もある」と考えるのかによって、同じコップの水の量でも感じ方が全く異なります。
このように、同じことが起きても視点を変えて物事を捉えることで、ポジティブに考えられるようになる思考法がリフレーミングです。
2.リフレーミンングの効果

リフレーミングを身につけることは、以下の効果を得ることにつながります。
・モチベーションの向上
・問題解決能力の向上
・人間関係の構築
モチベーションの向上
自分の思い通りに事が運ばなかったとしても、リフレーミングによって見方を変えることで「この失敗が自分の成長につながる」というように前向きに捉えられるようになります。リフレーミングの習得によって、常にポジティブな見方ができるようになれば、仕事に対しても高いモチベーションで取り組むことができるでしょう。
問題解決能力の向上
目の前の問題に対して多角的な視点で捉えることは、問題を解決する上で非常に大切です。仕事に行き詰まったとしても、リフレーミングによって「上司であればどんな行動をするだろうか」と、いつもの自分の視点以外から解決策を導くことができるかもしれません。
人間関係の構築
会社や組織における人間関係の悩みにもリフレーミングは有効な解決手段となります。職場内の苦手意識のある人物に対しても、リフレーミングによって今まで見えてなかった良い点が見つかったり、相手の短所もポジティブに受け止めたりできるかもしれません。
3.リフレーミングの具体例

次に、具体的なリフレーミングの例をご紹介します。
時間軸
「時間軸」リフレーミングは、時間軸の変化によって物事を捉える方法です。もし、目の前に困難や逆境があるのであれば、未来で解決している自分の視点から考えます。また、物事の捉え方としては、「未来でいつか起きる大きな困難を今のうちに経験できた」とポジティブな出来事として考えることもできます。
例えば、ネガティブな出来事が起こってしまった場合には「なんで今こんなことが起きたんだろう」と捉えるのではなく、「今経験しておいてよかった」といった形で考えるようにしましょう。
言葉
人に対して行う意味づけを、よりポジティブなイメージのものに変更する際に使われるのが「言葉」リフレーミングです。勝手に抱いた思い込みや偏見で他の人にネガティブなレッテルを貼るのではなく、人の性格や特性を前向きな言葉に言い換えることで、コミュニケーションもより円滑に取ることができるようになります。
「暗い」であれば「落ち着いている」、「騒がしい人」に対しては「明るい人」などといった形で前向きな言葉に言い換えましょう。
仮定
物事の進め方や解決方法を検討するにあたって、「こうしたらどうなるか」といった視点で考えるのが「仮想」リフレーミングです。状況を仮定して捉えることで、ネガティブに考えていたことも発想を変えてポジティブなものと思うことができます。
具体的には、「営業で数字を残したい自分目線」で物事を検討せずに、「お客様から見たら自分のことをどう思うだろう」と状況を置き換えて考えるといった具合です。
解体
物事を分解して課題や問題を整理するのが「解体」リフレーミングです。これまで大局でしか考えていなかった事柄を細分化することで、課題が明確になり発想も広がります。
仕事ならば、「なんでうまくいかないのか」と漠然と問題を捉えず、「どの部分が原因なのか」と要素を分解して課題を特定します。
4.リフレーミンング活用時のポイント

ここからはリフレーミングを活用する際のポイントについて解説します。
失敗から学ぶ
ただ失敗して終わりではなく、経験から何が学べたかに着目するように心がけます。出来事として失敗を捉えずに、内容をしっかりと精査し反省することで、心から前向きに成長する事ができます。
継続する
リフレーミングは、一朝一夕で身につけられるものではありません。継続的に活用し、日常から少しずつリフレーミングを癖づけていくことが重要です。何気ない会話の中でも、リフレーミングの視点を大切に、最初はセガティブだったとしても、すぐにポジティブな思考に切り替えられるようにしましょう。
共感を重視する
何か相談事や質問を受けた時に大切なことは、他者に共感する事です。リフレーミングでポジティブな面や違う見方ができたとしても、相手に押し付けてはいけません。まずは、相手が今どんな感情かを把握し、あくまで提示する選択肢の一つとしてリフレーミングを活用するようにしましょう。
5.リフレーミングノートの使い方

これまでリフレーミングを行ったことのない人におすすめなのが「リフレーミングノート」です。自分の考えや現在思っていることをノートに書き出すだけではありますが、考えをまとめることができるため、リフレーミング初心者の方にはおすすめです。ここからはリフレーミングノートの具体的な使い方についてご紹介します。
ネガティブだと思う部分を書き出す
まずは、自分の嫌いなところ、なおしたい欠点をノートにあるだけ書き出しましょう。数に限りはなく、思いつくだけ洗い出していきます。
自分の苦手なタイプの人を書き出す
次に、これまで苦手、好きになれなかった人のタイプを書き出します。愚痴の多い人や時間を守らない人、といった具合です。
一つずつリフレーミング
最後に、ここまでで書き出したネガティブなことをそれぞれリフレーミングしていきます。リフレーミングする際のポイントは「ポジティブに変換すること」です。時間を守らない人であれば、おおらかな人といった形で、書き出したネガティブな要素を書き換えていきましょう。リフレーミング作業を進めていくうちに、認識していたネガティブな部分は、一つの視点からの捉え方にすぎないことがわかってきます。
6.リフレーミングでストレスや悩みを解決しよう
本記事では、リフレーミングについて、活用する効果や活用する際のポイントについて解説しました。
リフレーミングを活用することで、自分の欠点や失敗を正しく認識し、経験として改善する事ができるようになります。また、物事を多角的に捉えることは、仕事における問題の解決や思考の柔軟性にもつながるため、課題解決能力としても非常に重要です。リフレーミングを高めて、ストレスや悩みをポジティブに切り替えられるようにしましょう。
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